
九州は世界的にも有名な焼物の産地。また、織物や伝統工芸品などが多く世界的にも注目されています。これまで、長崎や九州地区の作家を巡り、厳選して紹介してきた「家庭画報」。その作品の数々を室内に設え、手に取って感じて、実際に作品に囲まれて過ごす旅をご堪能いただける、それが、この「泊まれるアートギャラリー」です。その作品は器だけでなく、九州のアート作品や、ランプなど。また伝統工芸品の小倉織で作ったソファーはオリジナルです。ゆったりと流れる島時間の中、ギャラリーのような客室で普段は見落としがちな新しい奇跡の囁き、時と共に遷ろう景色や職人の手仕事が生み出す美しさに“気付き”自分を見つめなおすための特別な客室をご用意いたしました。
CONCEPT
concept
監修
「gallery cobaco」
ギャラリスト
秋重 久美子氏
1970年生まれ、福岡県久留米市出身。23年間の教員生活を経て、2018年、福岡県朝倉市で「日常にアートを 地域にアートを」をコンセプトに「gallery cobaco」を主宰。
築95年の古民家を併設したモダンなギャラリーでは、ファインアートを中心に様々なジャンルのアートを取り扱う一方、一般の方にも気軽に楽しんでもらうユニークな企画展を開催している。
また、アート作品と空間が創り出す特別な時間をテーマに、朝倉市と協働したプロジェクト「芸術実験」を主催するなど、地域の課題をアートの切り口から解決する糸口を探ることをライフワークとしている
家庭画報スイートで楽しめる
九州産の伝統工芸品・アートの一例
家庭画報スイートで楽しめる九州産の伝統工芸品・アートの一例
Tanaka Fumie
たなかふみえ
・Profile
東京都生まれ。1999年、母の故郷である有田町に移住。
有田窯業大学校絵付け科修了後、有田焼窯元の李荘窯業所に就職し、8年後に独立。
2014年に戸栗美術館にて初個展。
2017年第113回有田国際陶磁展 産業陶磁器部門2位 佐賀県知事賞受賞。
・展示作品
「木瓜形豆皿」「縁付小皿」

たなかふみえ氏 作品例
有田焼の伝統的な古典柄を受け継ぎつつ、赤絵や銀彩を加えて遊び心溢れる愛らしい絵付けをする。描くのは、古典的な文様から表情豊かなパンダ、笊かぶり犬など、自身がときめいたモチーフ。家庭画報2022年9月号の特集「今、欲しい『有田焼』」に掲載され、誌上販売では即完売した。
*手のひらに収まる木瓜形豆皿は、旅の思い出として一人に一つプレゼント。
Kanji Egami
江上 寛二
・Profile
1947年生まれ
朝倉高等学校卒業後、佐賀大学特設美術科へ。
久留米大学附設高等学校美術科教諭を50年勤める。
現在、同校非常勤講師。
・展示作品
「いのちのふるさと 風光絵巻 春」
50号(117×91cm) 油彩

江上 寛二氏「いのちのふるさと 風光絵巻 春」
どこまでも青い空、光に満ちた草原には美しい水の流れ、爽やかな風が吹き抜け、遠くには命の象徴である卵が世界の調和を保っている。草原を駆けていく小人たちは、理想に向かって生きていく私たちを投影している。明るい色彩と精緻な表現により、愛に溢れた優しい世界が描かれており、天地人一体の哲学的な世界観を作り上げている。